ptoutput’s diary

リハビリに関しての知識の共有やアウトプットをしていこうと思っています!

内部モデル

こんにちは!

前回は運動のプログラムについて

書かせていただきました!

 

今回は小脳の内部モデルについて

書いていこうと思います!!

 

では、早速、、

 

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この図は前回も載せていた、川人1)が提唱した

"フィードバック誤差学習"の図です。

この図の丸で囲んでいる部分が、いわゆる

"内部モデル"と呼ばれているものです。

 

 

そもそも、内部モデルとは?

 

例えが悪いかもしれませんが、

速くて滑らかな運動を行うための脳内の計算機

みたいなものです笑笑

 

 

運動のはじめは、運動中に様々な感覚情報を利用したフィードバック制御で行われますが、

慣れてくると内部モデルと呼ばれる運動制御系のフィードフォワード制御で行われていきます。

 

前回の記事でも書きましたが、

フィードバック制御のみでも運動は行えます。

しかし、速くて滑らかな運動を行うにはフィードフォワード制御も必要不可欠なんです!

 

 

内部モデルには2種類のモデルがあります。

①順モデル

②逆モデル

 

①順モデル forward model

 →ある運動指令がどのような動作を引き起こすか

 →内部モデルを構築するまでの過程で

  作成されるモデル

 

ex)自転車を漕ぐとこけるかな?

 

 

②逆モデル inverse model

    →ある動作を行いたいときに、

       どんな運動指令を出せばいいか

 →構築された内部モデルでそれを利用

  (フィードフォワード制御)して行動する

 

ex)自転車を漕ぐときにこけないように

  どうバランスをとればいいかな?

 

例えが悪くてすいません😅

 

 

初めての運動や動作を行う時は、内部モデルが構築されていないため、フィードバック制御で行なっていく。

学習が完成すると、内部モデルが形成され、そこから運動指令によりフィードフォワード制御に変わる。

繰り返し練習することで、運動や動作の誤差を修正しながら、内部モデルに学習をさせていくことで、運動を実現するために感覚フィードバックに頼らなくても速くて滑らかな運動が行えるようになる2.3)。

 

こうやって学習していくことで、私達は無意識に歩いたり走ったりすることができてるんですね!

 

分かりにくくて申し訳ありませんが、

今回はここまでです!

最後まで読んで頂きありがとうございました😊

 

参考文献

1)道免和久:運動学習とリハビリテーション バイオメカニズム学会誌,Vol25,No4

2)今水寛:人間の小脳に獲得される内部モデル:脳機能イメージングによる検証

3)今水寛:身体運動と脳の学習・適応メカニズム〜運動行動を支える脳のネットワーク〜