一次痛と二次痛
こんにちわ!
前回は痛みの受容器や発生メカニズムについてアウトプットさせて頂きました。
今回は一次痛・二次痛についてアウトプットしていきます。
では、早速、、、
そもそも、なぜ一次痛と二次痛に分けられているのか?
一次痛・二次痛とは?
"侵害刺激を受けて発生する痛みには主に、伝達・感知時間の差"により一次痛と二次痛に分けられています。
その分類は以下になります。
簡単にいうと
一次痛(fast pain)は
侵害刺激の入力直後に発生するチクッとした鋭い痛み。速くて識別性の高いのが特徴。
二次痛(slow pain)は
一次痛の数秒後に遅れて感じるズーンとする鈍い痛み。遷延性で識別性の悪いのが特徴。
では、この痛みを感じる時間に差が出てくるのはなぜでしょうか?
それは、痛みを伝達する神経線維が関係しています!
その神経線維とはAδ線維とC線維です。
これらは侵害受容ニューロンという、痛覚受容器の興奮を脊髄、大脳まで伝達する神経で、一次ニューロンにあたります。
この2つの線維をざっくりみていきましょう!
Aδ線維
・直径5μm以下
・伝導速度30m/s以下の細径有髄神経
・末梢の自由神経終末に受容器をもつ
・皮膚表面にはポリモーダル受容器、深部組織には高閾値機械受容器が存在
・侵害刺激情報を瞬時に中枢へ伝える
・一次痛に関与
C線維
・直径1.5μm以下
・伝導速度2m/s以下の無髄神経
・自由神経終末にはポリモーダル受容器が存在
・侵害刺激情報を数秒かけて中枢へ伝える
・二次痛に関与
となっています。
神経の直径や伝達速度の違いから、痛みを感じる時間にわずかな差が出ているんですね!
今まで、痛みの受容器や発生メカニズムについてアウトプットしてきましたが、そもそも、痛みを発生させる物質は何なんでしょうか?
ということで次回は"痛みの物質"についてアウトプットしていきます!
今回も最後まで読んで頂き
ありがとうございました!!
参考書
・細田多穂、柳澤健編集:理学療法ハンドブック 改定第4版 第1巻 理学療法の基礎と評価