ptoutput’s diary

リハビリに関しての知識の共有やアウトプットをしていこうと思っています!

一次痛と二次痛

こんにちわ!

前回は痛みの受容器や発生メカニズムについてアウトプットさせて頂きました。

今回は一次痛・二次痛についてアウトプットしていきます。

 

では、早速、、、

 

そもそも、なぜ一次痛と二次痛に分けられているのか?

一次痛・二次痛とは?

 

"侵害刺激を受けて発生する痛みには主に、伝達・感知時間の差"により一次痛と二次痛に分けられています。

その分類は以下になります。

f:id:ptoutput:20201206003657p:plain

理学療法ハンドブックから引用

簡単にいうと

一次痛(fast pain)

侵害刺激の入力直後に発生するチクッとした鋭い痛み速くて識別性の高いのが特徴。

 

二次痛(slow pain)

一次痛の数秒後に遅れて感じるズーンとする鈍い痛み遷延性で識別性の悪いのが特徴。

 

 

では、この痛みを感じる時間に差が出てくるのはなぜでしょうか?

それは、痛みを伝達する神経線維が関係しています!

 

その神経線維とはAδ線維C線維です。

これらは侵害受容ニューロンという、痛覚受容器の興奮を脊髄、大脳まで伝達する神経で、一次ニューロンにあたります。

 

この2つの線維をざっくりみていきましょう!

Aδ線維

・直径5μm以下

・伝導速度30m/s以下の細径有髄神経

・末梢の自由神経終末に受容器をもつ

・皮膚表面にはポリモーダル受容器、深部組織には閾値機械受容器が存在

・侵害刺激情報を瞬時に中枢へ伝える

一次痛に関与

 

C線維

・直径1.5μm以下

・伝導速度2m/s以下無髄神経

・自由神経終末にはポリモーダル受容器が存在

・侵害刺激情報を数秒かけて中枢へ伝える

二次痛に関与

となっています。

神経の直径や伝達速度の違いから、痛みを感じる時間にわずかな差が出ているんですね!

 

今まで、痛みの受容器や発生メカニズムについてアウトプットしてきましたが、そもそも、痛みを発生させる物質は何なんでしょうか?

 

ということで次回は"痛みの物質"についてアウトプットしていきます!

 

今回も最後まで読んで頂き

ありがとうございました!!

 

参考書

細田多穂、柳澤健編集:理学療法ハンドブック 改定第4版 第1巻 理学療法の基礎と評価

 

 

 

 

痛みの発生メカニズム

こんにちわ!

前回は"痛みの種類"についてアウトプットさせて頂きました。

復習になりますが、痛みの種類には

①侵害受容性疼痛

神経因性疼痛

心因性疼痛

に分類され、さまざまな刺激や神経系の損傷により生じるとお伝えしました。

では、その痛みを発生させる受容器やメカニズムは何なんでしょうか?

ということで、今回はその続きで"痛みの発生メカニズム"についてアウトプットしていきます。

 

では、早速、、、

 

以前にも出てきた、機械的刺激熱刺激化学的刺激などの侵害刺激。

これらを受け取る痛覚受容器は

①高閾値機械受容器

②高閾値熱受容器

③ポリモーダル受容器

の3種類があります。

 

特にポリモーダル受容器はよく聞くワードではないでしょうか?

では、それぞれみていきます。

 

①高閾値機械受容器

(high threshold mechano receptor)

 

・強力な機械的侵害刺激(転倒や捻挫などに痛みを引き起こす刺激)に反応し、刺激が強くなるほどその興奮性が高まる

・早くて識別性の高い一次痛に関与する受容器

・生体に逃避反射を引き起こす

Aδ線維により脊髄後角まで伝達

 

②高閾値熱受容器

熱刺激により反応

・火傷後の痛みの増強に関与している可能性も考えられる

Aδ線維により脊髄後角まで伝達

 

③ポリモーダル受容器

(polymodal receptor)

・多くの(poly)様式(mode)の刺激に反応する受容器

機械的刺激、化学刺激、熱刺激のいずれにも反応

皮膚筋膜靭帯関節包内臓血管など全身に広く分布

・少し遅れて反応する鈍くて識別性の悪い二次痛に関与

 

ポリモーダル受容器の特徴

侵害的な刺激を同じ強度で同じ部位に繰り返すと

閾値の低下

②刺激に対する反応性の増加

③受容野の拡大

④自発放電の増大

などを特徴とした感作を生じる。

 

どういうことかというと、

捻挫をした直後はまだ荷重をかけれるほどの痛みでも時間経過に伴い自発痛が大きくなり荷重できないほどの痛みに変わっていくこと。

 

ちなみに”感作”とは

繰り返される刺激により、それに対しての反応が徐々に増大していくものといわれています。

これらの受容器が反応することでさまざまな痛みが生じているんですね。

 

では、次に痛みの伝導路について説明します。

痛みの伝導路には外側系(感覚系)内側系(情動・認知系)があります。

 

外側系の伝導路は

受容器からの刺激→脊髄後角→白交連を通って交叉→反対側側索を上行→視床(後腹側核VP、後核群PO)→体性感覚野

となっています。

この伝導路を外側脊髄視床といいます。

この伝導路は一次痛の伝達経路であり、主に温痛覚の経路となっています。

また痛みの「感覚-識別」に関わる情報を伝達します。

痛みの「感覚-識別」とは、痛みの部位強度持続性など痛みの種類を識別します。

 

次に

内側系の伝導路は

受容器からの刺激→脊髄後角→白交連を通って交叉→反対側側索を上行→視床(内側下核SM、中心外側核CL(MD核を覆うように存在している))→島、扁桃体、海馬、前頭前野など

となっています。

この伝導路を内側脊髄視床といいます。

 この伝導路は二次痛の伝達経路であり、身体にとっての痛みの意味「情動」「認知」の情報を伝達します。

また、大脳辺縁系に作用することから、痛みに伴うイライラ感や恐怖、不安感などの不快感を引き起こし、血圧上昇頻脈などの症状を引き起こすこともあります。

 

上記2つの経路を下図に示します。

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 理学療法ハンドブック参照

 

痛みにより身体的・精神的なところまで影響を及ぼすと考えると痛みのメカニズムを把握することはとても重要なことではないかと思います。

 

今回も最後まで読んで頂き

ありがとうございました!!

次回は今回の記事に何度か記載した

"一次痛"と"二次痛"についてアウトプットしていきます。

 

参考書

細田多穂、柳澤健編集:理学療法ハンドブック 改定第4版 第1巻 理学療法の基礎と評価

・野村嶬編集:標準理学療法学・作業療法学 解剖学 第3版

 

痛みについて

こんにちわ!

患者さまと関わる中で、腰が痛い。膝が痛い。など痛みの訴えを聞く場面がよくあります。

術後だから痛いのか、安静時でも痛いのか、慢性的な痛みなのか。痛みにもさまざまな理由や種類があり、できる限り患者さまの痛みの原因を突き止め、痛みの訴えを軽減できたらなと思うこの頃です。

 

そこで、改めて"痛み"について学んで、

アウトプットしていこうと思います。

 

では、早速、、、

 

そもそも痛みとは

「実際に何らかの組織損傷が起こったとき、あるいはそのような損傷の際に表現されるような不快な感覚および情動体験」

国際疼痛学会による

 と定義されている。

 

痛みって確かに不快ですが、私たちの体に備わっている以上、何かしら必要なものなんでしょうね笑笑

 

では痛みの種類は?

痛みはその原因によって何種類かに分けられます。

①侵害受容性疼痛(nociceptive pain)

神経因性疼痛(neuropathic pain)

心因性疼痛(psychogenic pain)

 

では、それぞれみていきましょう。

 

①侵害受容性疼痛とは

侵害刺激(機械的刺激、熱刺激、化学的刺激)により、侵害受容器が刺激されて起こる痛み。

ちなみに

機械的刺激

→転んで捻挫したり、小指をたんすの角にぶつけたときに痛みを引き起こす刺激

・熱刺激

→熱いお湯に手を入れたときに引き起こされる刺激

・化学的刺激

→生体内にある化学物質の作用により痛みを発生させる刺激

 

侵害刺激は、体を傷つけるような刺激で、局所にブラジキニンヒスタミンなどの炎症メディエーターを誘導する。

ざっくりですが、刺激を受けてから痛みを感知するまでの流れを絵にしてみました。

手書きで見づらくてすいません、、

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 侵害受容性疼痛の役割は”危険を回避する”ことで、刺激に対して足を引っ込めたり、その後はその刺激に対して注意したりと大事な役割ですね。

この回避する動作は逃避反射に当てはまるような気がします。

 Ex)歩いてて画びょうを踏んだときに

   足を引っ込める

   ドアノブを触ったときに静電気が

      発生して手を引っ込める etc...

 

神経因性疼痛とは

末梢神経や中枢神経の障害や切断により情報の伝達障害・感受性の変化が起きて痛みが発生する状態。

侵害刺激がなくても出現する痛み。

という点で侵害受容性疼痛と鑑別ができる。

 

特徴

・自発痛(spontaneous pain)

 刺激を全く受けてないにも関わらず自覚する痛み

・アロディニア(allodynia)

 普通、痛みを感じない程度の刺激でも痛みを感じること

 Ex)風が当たる、物に触れる、温度の変化 etc...

・痛覚過敏(hyperalgesia)

 侵害刺激に対する閾値が低下し、少しの痛みでも強く激しい痛みを感じる状態のこと

 

この、神経因性疼痛は多様な症状を呈すので鎮痛薬などの効果が期待できない難治性疼痛となりやすい。

これは、末梢神経、中枢神経、交換神経などに分けて考えられることも多い。

神経因性疼痛の原因と部位を表で表します。

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神経因性疼痛の原因と部位の分類

 

心因性疼痛とは

身体表現性疼痛障害ともよばれており、痛みの原因は無く、精神心理的な要因によって起こる痛み。

 

感情や情動面に重きをおいている疼痛で、これに対し抗うつ薬抗不安薬抗精神病薬に加え、心理療法などを含めた治療も必要になる可能性があります。

 

 

痛みにもぶつけて痛みが出たり、精神状態が関与したり、さまざまなものがあるんですね。

ということで、今回も最後まで読んで頂き

ありがとうございました!

次回は、痛みの発生メカニズムについてアウトプットしていきます。

 

 

正の相関・負の相関

こんにちわ!

 

PT3年目にも関わらず、文献などを読んでて、○○と○○の間には正の相関が認められるが○○と○○の間には負の相関が認められた。というワードが出てきて、何それ?どういう意味?と思いながらいつもスルーしていました。

様々な資料や文献などを読む際に、その意味を理解していないと、内容自体の理解も一部あやふやになってしまう気がします。

これから、分からないワードが出てスルーをしていかないためにも!!!

 

てことで、今回は

正の相関負の相関について

やんわりアウトプットしていきます!!

 

では、早速、、、

 

正の相関とは

2つの変数の一方が増加するとき他も増加する関係があること。

 goo辞書から引用

 

下の図で説明すると

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・縦の軸がおつまみを買う量

・横の軸がビールを買う量

 

”ビールを買う量が増えると、おつまみを買う量も増える”

という傾向にあることを正の相関といいます。

特徴は、散布図を見たときに

右肩上がりになっていること。

 

相関係数で表すと「1」に近いほど"強い正"の相関があるという。

 

ちなみに、相関係数とは

相関関係の強さを表すものになります。

 

 

それに対し負の相関とは

2つの変数の一方が増加するとき他も増加する関係があること。

goo辞書引用

 

下の図で説明すると

f:id:ptoutput:20201117143402p:plain

"おつまみを買う量が増えると、ビールを買う量が減る"

という傾向にあることを負の相関といいます。

特徴は、散布図を見たときに

右肩下がりになっていること。

 

相関係数で表すと「-1」に近いほど"強い負"の相関があるという。

 

 

最後に相関関係なしとは

一方が増加しても、もう一方に増減の傾向がみられないこと。

 

下の図で説明すると

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"ビールを買う量が増えても、おつまみを買う量に増減がない"

という場合のことを相関関係なしといいます。

特徴は、散布図を見たときに

散らばっている状態にあること。

 

相関関係で表すと「0」に近いほど相関関係なしといいます。

 

今回は、私の大好きなビールで例えてみました。

分かりにくい例えでしたらすいません。

ということで、

今回も最後まで読んで頂き

ありがとうございました!!

 

圧迫骨折③

 

こんにちわ!

今回は、圧迫骨折の保存療法の続きで、リハビリで使える、腹筋・背筋群の筋力トレーニングやストレッチ方法などをアウトプットしていきます!

 

まず、圧迫骨折への治療の原則

・安静と疼痛コントロール

 これは、前回も記事にした、薬物療法による疼痛コントロール骨粗鬆症に対する治療などです。

 

次に、圧迫骨折への治療の目的

・椎体への負担を軽減させること

・ROMexで可動域を確保し日常生活動作の制限を減らす

・コルセット装着による体幹筋の筋力低下の予防

あくまで個人的なものですが、、、

 

 

圧迫骨折では1つの椎体が潰れてしまうと、隣接する椎体にも負荷がかかり、ほかの椎体も圧迫骨折を起こしてしまう傾向にあります。

そのため、リハビリ介入時もそうですが、日常生活の中で椎体への負担を軽減させる動作や注意点を把握しておかなければなりませんね。

 

まず、圧迫骨折後のしてはいけない動作

体幹の過屈曲・回旋

Ex)靴を履くときに前かがみになる

  腰を曲げて下の物を拾う

  お風呂で頭や足先を洗う際に前かがみになる

  寝返りや起き上がりの際の体のひねり

  後ろを振り向く動作 etc...

 

上記の動作を行うと、骨折部分への負荷がかかり、圧潰を進めてしまう危険性があるため注意が必要です。

 

では、どのように注意するか。

・靴を履くときは靴べらを使う

・腰を曲げずにしゃがんで物を拾う

・頭を洗う際は背すじを伸ばす、足先を洗う際は長柄ブラシなどの補助具を使う

・寝返りや起き上がりの際は、丸太様に体幹・下肢を同時に動かす

・腰をひねらず体全体で後ろを向く etc...

といったところでしょうか。

 

日常生活でよく行う動作が多いため、これらの注意点はしっかりと患者さまにお伝えすることも大事なことだと思います。

 

 

次に可動域の確保

圧迫骨折により胸腰椎の後弯変形が進むと身長が低くなり、円背といわれる姿勢になってしまうことがあります。

 

円背姿勢では

・頸椎前弯

・肩甲帯屈曲

・胸腰椎後弯

・骨盤後傾

・股・膝関節屈曲

と、ざっくりですが上記の特徴がみられることが多い印象です。

 

この姿勢が長期間持続することで、

前胸部(胸鎖乳突筋、斜角筋群、大・小胸筋)の短縮や腹直筋・腹斜筋群・腸腰筋の短縮が起こる可能性があります。

ですので、上記部分のストレッチやROMexなどで筋の柔軟性を高め、可動域の確保をしておくことで、急な動作時での疼痛の軽減や圧迫骨折後の腰痛の軽減につながるのではないかと思います。

 

それでは、ストレッチの種類をいくつか紹介します。

まずは前胸部のストレッチ

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①頭の後ろに手を当てる

②肘をゆっくりと開いていく

③前胸部が伸びていることを確認しながら行う

 

 

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①壁やドアに前腕を当てる

②そのまま体重を前方に移動させる

③前胸部が伸びていることを確認しながら行う

 

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①頭の後ろで手を組む

②息を吐きながら手を上に伸ばす

③背筋が伸びていることを確認しながら行う

 

続いて腹部・背部のストレッチ

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①背中に丸めたタオルを挟む

②両手をばんざいした状態でキープ

③腰背部の疼痛がない範囲で行う

④腹部が伸びていることを確認しながら行う

 

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①両膝を抱える

②息を止めずにキープ

③腰背部の疼痛がない範囲で行う

④腰背部が伸びていることを確認しながら行う

 

最後に下肢のストレッチ

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左図は椅子などの支持物をしようする場合

①股関節は伸展位

②膝を屈曲しつま先を持つ

体幹が前傾しないよう意識

④片足立ちのため転倒注意

 主に大腿直筋のストレッチ

 

右図は階段を使用した場合

①1.2段先の段に足をのせる

②体重を前方に移動させる

体幹が前傾しないよう意識

 主に腸腰筋のストレッチ

 

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①片足を抱え込む

②対側下肢の膝が浮かないよう意識

 主に屈曲側の大臀筋、伸展側の腸腰筋・大腿直筋のストレッチ

 

他にもたくさんのストレッチがありますが、今回はざっくりと紹介しました。

ストレッチの時間は文献により様々な見解があり、100%決まったことがいわれていないため、ここには記載しませんが、個人的に様々な報告をみて、10-30秒がいいかなと思っています。

これはあくまで個人的な意見とストレッチする筋にもよると思いますので参考程度にしてください。

 

続いて、体幹筋の筋力強化

圧迫骨折受傷後はコルセットを装着していることが多く、体幹筋(特にインナーマッスル)の活動が低下してしまう傾向にあります。

 

それはなぜなのか。

そもそも、コルセットの効果として

①骨折部の動きを制限し疼痛を軽減させる

②腹圧を高め、体幹の固定性が高まり疼痛部位の負担が軽減される

が挙げられます。

 

特に②の腹圧を高めることに関して、

主に腹横筋や内腹斜筋の収縮により胸腰筋膜が緊張し、腰部多裂筋を中心とした伸展筋に緊張を与えて腰部脊柱の安定化や腹圧を高める作用があります。

コルセットを装着することで、その作用を補ってしまうため、腹横筋や内腹斜筋の活動する場面がなくなってしまい、筋活動が低下する傾向になってしまう。

 

コルセットを外す→腰痛が出現→痛いからコルセット装着

を繰り返し最終的にコルセットが手放せない、

慢性的な腰痛になっていく可能性もゼロではありません。

 

ですので、コルセット装着時から体幹筋のトレーニングを行い筋活動の低下を予防する必要があると思います。

 

それではいくつかのトレーニングを紹介します。

 

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クランチ

①両膝を立てる

②おへそを覗き込む(肩甲骨が浮くぐらい)

③腹筋の収縮を意識しながら行う

腰背部の疼痛が出現するなら頭頚部の屈曲のみでもよい

 

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プランク

①前腕と膝をつく

②腰椎が前弯しないよう一直線に

③息は止めずにキープ

④難易度を高めるなら膝をつかずに行う

はじめは10秒から行い、徐々に秒数を伸ばしていく

 

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ニープッシュ

①股・膝関節は90°屈曲位

②膝と手でお互いを押し合う

③息を止めずに5秒程度実施

等尺性運動なので関節への負担は少ない

 

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棒体操

①骨盤前傾位を意識

②息を吸いながら上肢を挙上

③息を吐きながら上肢を下す

④背筋の収縮を感じながら行う

肩関節のROM制限がある場合は可動範囲内で行う

 

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ドローイン

①背臥位or座位

②息を吸うときにお腹を膨らます

③息を吐くときにお腹をへこます

④息を吐ききるまでお腹はへこまし続ける

⑤ASISの内側に手を当て筋が硬くなるのを確認しながら行う

はじめは5秒間吐き続ける

慣れてきたら徐々に秒数を伸ばしていく

 

ちなみに

腹横筋と腰部多裂筋の同時収縮することで、胸腰筋膜の緊張と腹腔内圧の上昇により腰椎の分節支持力の増加が得られる1)

 

腹横筋の筋活動は四つ這いでの上下肢挙上、片脚ブリッジ、サイドブリッジ、自重での体幹屈曲運動よりも座位でのドローインのほうが高かった2)

 

 との報告があります。

このことから、ドローインは腹横筋のトレーニンに適している。

また、腹圧上昇に伴い腰部の安定性向上コルセットの役割を果たしてくれるため疼痛軽減にもつながるといえます。

 

一見シンプルなトレーニングですが、

とても重要なトレーニングだと私は思います。

 

レーニングの種類はまだまだありますが今回はざっくりと紹介させて頂きました!

何かの参考になれば幸いです。

 

今回も最後まで読んで頂き

ありがとうございました!!

 

参考文献

1)菅俊光:腰椎疾患に対するリハビリテーション-運動療法とセルフトレーニングを中心に- 認定医-指導医のためのレビュー・オピニオン

2)Okubo Y,Kaneoka K,Imai A,et al.:Electromyographic analysis of transversus abdominis and lumbar multifidus using wire electrodes during lumbar stabilization exercises.J Orthop Sports Phys Ther,2010,40:743-750

参考書

・石部伸之著者 まるごと図解 背骨のしくみと動きがわかる本 Functional Anatomy of the Spine 秀和システム P128-134,142

圧迫骨折②

 

 

こんにちわ!

前回は、圧迫骨折の原因や受傷機転について

書かせていただきました!

 

今回は、圧迫骨折に対する治療について

やんわりアウトプットしていこうと思います!

 

では、早速、、

 

他の疾患でもいえることですが、受傷してからの治療手段としては主に"保存療法""手術療法"の2つに分けられます。

 

まず、保存療法としては、

・消炎鎮痛剤(薬物療法)

骨粗鬆症の治療(薬やフォルテオ注射)

・コルセットの装着

・腹筋、背筋群の筋力強化

・腰背部、腸腰筋ハムストリングスのストレッチ etc...

などの方法があります!

 

手術療法としては、

・後方椎体間固定術(PLIF)

・経皮的椎体形成術(PVP)

・バルーン椎体形成術(BKP)

などの方法があります!

 

ほとんどの場合は保存療法から開始しコルセットによる外固定で椎体の安静を図り、薬物療法骨粗鬆症に対する治療を行なっていきます。

 

腰背部の痛みが治まり、ある程度動けるようになれば、少しずつ起き上がり、筋力トレーニングやストレッチ、バランス練習や歩行練習などのリハビリを行なっていきます。

 

下肢のしびれや疼痛がひどく、保存療法で改善されない場合は、PLIF,PVP,BKPなどの手術療法を行うことがあります。

術後も疼痛の状況をみながら、リハビリを行っていきます。。

 

 圧迫骨折の発症から手術までの流れはざっとこんな感じです。

 

では、安静中の"薬物療法"ではどのような薬を使用しているのか見ていきましょう。

①消炎鎮痛剤

NSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)

・体内で炎症などを引き起こすプロスタグランジンの生成を抑え、炎症や痛みなどを抑え、熱を下げる薬

 副作用

・腹痛、吐き気、食欲不振、消化性潰瘍 etc...

 

 

アセトアミノフェン

末梢血管の拡張により発汗を伴う解熱と視床と大脳皮質の痛覚閾値の上昇により、熱を下げ、痛みを緩和する薬

 副作用

・過敏症(発疹)、吐き気、食欲不振、出血時間の延長 etc...

 

ちなみに、、、

他の一般的な商品としては、

ロキソニン

・臨床現場で広く使用されているNSAIDsのひとつ

アスピリン バファリン

1日80-200mg前後で使用される場合は、血流をよくする目的が多い

 

骨粗鬆症治療

 活性化ビタミンD1)

・小腸、副甲状腺、腎臓、骨、筋肉などに作用し、腸管でのカルシウムとリンの能動的吸収を促す

 

エストロゲン

骨粗鬆症に対するホルモン。日本では、閉経後の骨粗鬆症患者に選択的エストロゲン受容体モジュレーター(閉経後2年以上の骨粗鬆症患者で既存骨折の有無に関わらず新規骨折を有意に減少させ、椎体骨折抑制効果を示している。)が使用されている。

 

フォルテオ注射

・骨を作る細胞(骨芽細胞)の機能を活性化し、骨をつくる過程である骨形成を促進させることで骨粗鬆症による骨折などの危険性を低下させる

 

普段、薬局でみるものや聞いたことのあるものも使用されているんですね!

 

では、次は、"手術療法"について

先ほども3つの術式について記載しましたが、

近年よく行われる術式は

バルーン椎体形成術(BKP)です。

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この術式は、

椎体内に風船を挿入し、潰れた椎体内を整えてからセメントを注入

する方法です。

風船を使用することで、椎体外、血管内、脊柱管内へのセメントの分散誤注入がなくなり、安全性が高くなります。

また、手術での大きな切開はなく、針を通すために背中の2か所を数ミリ切る程度で術創部は小さいため、高齢者への負担が少ない方法になります。

 

ほかにも、

経皮的椎体形成術(PVP)

・2椎間以内の比較的経度の圧迫骨折に用いられる手術法 

 潰れた椎骨をセメントで整復する方法

 

後方椎体間固定術(PLIF)

・3椎間以上の圧迫骨折で用いられる手術法

 左右もしくは両側の椎間関節を切除し、椎間板を摘出します。そこにケージという人工物を挿入し圧迫を解消し、ネジとロッドで骨を固定する方法

 

などを行う場合もあります。

 

手術を行う際は、できるだけ身体への負担が少ない術式のほうが、術後の経過も良好になるのではないかと思います。

 

ということで、今回はここまで!

次回は、圧迫骨折の保存療法の続きで、腹筋・背筋群の筋力トレーニングやストレッチ方法などをアウトレットしていこうと思います。

 

今回も最後まで読んで頂き

ありがとうございました!!

 

参考文献

 1)西田憲記,久寿米木亮,坂本祐史:骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折に対する治療 -保存的治療からBKPまで-

圧迫骨折

こんにちは!

今日もやんわりとアウトプットしていきます。

 

最近、圧迫骨折の方に介入する機会が多い印象です。

高齢になると、骨密度の減少や骨粗鬆症などにより骨がもろくなり、尻もちをついて骨折、くしゃみや咳をしただけでいつのまにか骨折をしている。なんてことも中にはあると思います。

 

そこで今回は、圧迫骨折の原因や発生機序などなどをアウトプットしていきます!

 

では、早速、、、

 

そもそも、

圧迫骨折

(Compresstion Fracture)とは

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   圧迫骨折

骨粗鬆症に起因する高齢者における骨折の中で最も頻度の高い骨折”1)

だそうです。

では、その最も頻度の多い骨折となる原因は?

 

骨粗鬆症(osteoporosis)

骨強度(骨密度+骨質)の低下により骨が脆弱化し骨折しやすくなった状態。

原発骨粗鬆症続発性骨粗鬆症

に分けられる。

 

ちなみに、

原発骨粗鬆症とは

原因疾患が特になく

加齢やそれに伴う閉経が基本要因

・老人性骨粗鬆症

・閉経後骨粗鬆症

・突発性骨粗鬆症(妊娠後骨粗鬆症etc...)

 

続発性骨粗鬆症とは

特定の疾患薬剤が原因

甲状腺機能亢進症
副甲状腺機能亢進症
・性腺機能不全
・関節リウマチ
・糖尿病
・慢性腎不全
・薬剤性(メトトレキサート、ヘパリン、ワーファリン etc…)

 

②外傷

強い外力によって椎体に圧力がかかり、骨折を起こす

Ex)交通事故、落下転倒 etc...

 

③病的椎体骨折

転移性骨腫瘍 etc...

 

の3つが主な原因となります。

高齢者では①骨粗鬆症によるものが大きく影響しており、若年者での椎体骨折は頻繁にはみられませんが、②外傷によるものが大きいのではないかと思います。

 

また、圧迫骨折での椎体の潰れ方には3つの種類があります。

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 椎体骨折評価基準(2012年度改定案)2)を参照にしています。

 

ちなみに、①楔状椎は

椅子から立ち上がろうとして

"尻もち"をついた形で転倒し

外力が椎体前部に加わって骨折する型

 

続いて②魚椎は

海綿骨量の減少が基盤にあり

あきらかな外傷がないのに

椎体上下面の中央部が骨折を起こす型3)

 

といわれているため、レントゲンなどで骨折部位を確認する際は、どのような型の骨折かを確認し、受傷機転の予測ができるのではないかと思います。

 

ちなみに、圧迫骨折の症状は

・腰背部痛

 寝返りや起き上がりなどの体動時痛

・下肢の疼痛やしびれ

 椎体の圧潰がひどく脊柱管を圧迫し

 神経症状により下肢のしびれや

 筋力低下につながる

・円背

 椎体が圧潰すると、隣接する椎体にも

 影響を与え、その椎体も潰れてしまう

 そこから徐々に身長が低くなり、

 円背、いわゆる猫背になってしまう

などになります。

症状は人それぞれですので、しっかり問診を行い患者さまの主訴を把握することも大事です!

 

また、圧迫骨折の方に介入する際は椎体前部が潰れていることも多いため脊柱の後弯変形が進み、円背に、、

円背になると、胸腰椎後弯、骨盤は後傾し後方重心傾向になってしまうため、転倒しやすくなってしまいます。

 

さらに腹筋群、腸腰筋などの短縮、脊柱起立筋群、大臀筋の筋力低下を招くため、リハビリでは体幹・下肢の筋力強化に踏まえバランス練習も行っていく必要があると思います。

 

私生活を安全に過ごしていけるために

転倒リスクの軽減、再受傷しないように

しっかり考えて介入していきたいですね!

 

最後はおおまかなことを書きましたが、

今回も最後まで読んで頂き

ありがとうございました!!

 

参考文献・資料

1)八木宏明,砥上恵幸,末村美恵・他:脊椎圧迫骨折患者の歩行能力を低下させる受傷前因子の検討

2)椎体骨折評価基準(2012年度改定案)

3)細田多穂,柳澤健編集:理学療法ハンドブック 改定第4版 第3巻疾患別・理学療法基本プログラム 協同医書出版社 P154