ptoutput’s diary

リハビリに関しての知識の共有やアウトプットをしていこうと思っています!

圧迫骨折

こんにちは!

今日もやんわりとアウトプットしていきます。

 

最近、圧迫骨折の方に介入する機会が多い印象です。

高齢になると、骨密度の減少や骨粗鬆症などにより骨がもろくなり、尻もちをついて骨折、くしゃみや咳をしただけでいつのまにか骨折をしている。なんてことも中にはあると思います。

 

そこで今回は、圧迫骨折の原因や発生機序などなどをアウトプットしていきます!

 

では、早速、、、

 

そもそも、

圧迫骨折

(Compresstion Fracture)とは

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   圧迫骨折

骨粗鬆症に起因する高齢者における骨折の中で最も頻度の高い骨折”1)

だそうです。

では、その最も頻度の多い骨折となる原因は?

 

骨粗鬆症(osteoporosis)

骨強度(骨密度+骨質)の低下により骨が脆弱化し骨折しやすくなった状態。

原発骨粗鬆症続発性骨粗鬆症

に分けられる。

 

ちなみに、

原発骨粗鬆症とは

原因疾患が特になく

加齢やそれに伴う閉経が基本要因

・老人性骨粗鬆症

・閉経後骨粗鬆症

・突発性骨粗鬆症(妊娠後骨粗鬆症etc...)

 

続発性骨粗鬆症とは

特定の疾患薬剤が原因

甲状腺機能亢進症
副甲状腺機能亢進症
・性腺機能不全
・関節リウマチ
・糖尿病
・慢性腎不全
・薬剤性(メトトレキサート、ヘパリン、ワーファリン etc…)

 

②外傷

強い外力によって椎体に圧力がかかり、骨折を起こす

Ex)交通事故、落下転倒 etc...

 

③病的椎体骨折

転移性骨腫瘍 etc...

 

の3つが主な原因となります。

高齢者では①骨粗鬆症によるものが大きく影響しており、若年者での椎体骨折は頻繁にはみられませんが、②外傷によるものが大きいのではないかと思います。

 

また、圧迫骨折での椎体の潰れ方には3つの種類があります。

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 椎体骨折評価基準(2012年度改定案)2)を参照にしています。

 

ちなみに、①楔状椎は

椅子から立ち上がろうとして

"尻もち"をついた形で転倒し

外力が椎体前部に加わって骨折する型

 

続いて②魚椎は

海綿骨量の減少が基盤にあり

あきらかな外傷がないのに

椎体上下面の中央部が骨折を起こす型3)

 

といわれているため、レントゲンなどで骨折部位を確認する際は、どのような型の骨折かを確認し、受傷機転の予測ができるのではないかと思います。

 

ちなみに、圧迫骨折の症状は

・腰背部痛

 寝返りや起き上がりなどの体動時痛

・下肢の疼痛やしびれ

 椎体の圧潰がひどく脊柱管を圧迫し

 神経症状により下肢のしびれや

 筋力低下につながる

・円背

 椎体が圧潰すると、隣接する椎体にも

 影響を与え、その椎体も潰れてしまう

 そこから徐々に身長が低くなり、

 円背、いわゆる猫背になってしまう

などになります。

症状は人それぞれですので、しっかり問診を行い患者さまの主訴を把握することも大事です!

 

また、圧迫骨折の方に介入する際は椎体前部が潰れていることも多いため脊柱の後弯変形が進み、円背に、、

円背になると、胸腰椎後弯、骨盤は後傾し後方重心傾向になってしまうため、転倒しやすくなってしまいます。

 

さらに腹筋群、腸腰筋などの短縮、脊柱起立筋群、大臀筋の筋力低下を招くため、リハビリでは体幹・下肢の筋力強化に踏まえバランス練習も行っていく必要があると思います。

 

私生活を安全に過ごしていけるために

転倒リスクの軽減、再受傷しないように

しっかり考えて介入していきたいですね!

 

最後はおおまかなことを書きましたが、

今回も最後まで読んで頂き

ありがとうございました!!

 

参考文献・資料

1)八木宏明,砥上恵幸,末村美恵・他:脊椎圧迫骨折患者の歩行能力を低下させる受傷前因子の検討

2)椎体骨折評価基準(2012年度改定案)

3)細田多穂,柳澤健編集:理学療法ハンドブック 改定第4版 第3巻疾患別・理学療法基本プログラム 協同医書出版社 P154