大脳皮質-大脳基底核ループ
こんにちは😃
今日は大脳皮質-大脳基底核間にある4つのループについてアウトプットしていきます!
では、早速、、
そもそも大脳基底核は何で構成されているのか。
・被殻(putamen)
・淡蒼球(globes pallidus)
・視床下核(subthalamic nucleus:STN)
・黒質(substantia nigra)
などからなります1)。
また、
・被殻と淡蒼球を合わせてレンズ核(lens nucleus)
とよびます。
大脳基底核は大脳皮質から入力を受けて、情報処理をした後、視床を介して前頭葉を中心に大脳皮質に戻ってきます。
このように、大脳皮質と大脳基底核は大脳皮質-大脳基底核ループ(cortico-ganglia loop)を構成しています2)。
このようなループには
①筋骨格運動ループ(skeletomotor loop)
②眼球運動ループ(ocutomotor loop)
③前頭前野ループ(prefrontal cortex loop)
④辺縁系ループ(limbic loop)
があります!
それぞれのループをざっくりと見ていきましょう!
①筋骨格運動ループ(skeletomotor loop)
顔面・体幹・四肢の筋の制御を行う
体性感覚野・運動野
↓
↓
↓
視床VA・VL
↓
一次運動野・運動前野
②眼球運動ループ(ocutomotor loop)
衝動性眼球運動の制御を行う
↓
尾状核体
↓
↓
視床VA・VL
↓
前頭眼野・補足眼野
③前頭前野ループ(prefrontal cortex loop)
認知と行動の戦略的計画を行う
広範な皮質連合野
↓
尾状核頭
↓
↓
視床VA・DM
↓
前頭前野・運動前野
④辺縁系ループ(limbic loop)
行動の動機づけや情動に関係
海馬・辺縁連合野
↓
腹側線条体
↓
↓
視床VA・DM
↓
帯状回前部
以上の流れでループを構成しています。
このループのどれか1つでも損傷してしまえば、そのループの機能が行えなくなります。
臨床の場では、脳画像からどこが損傷し、どのループに影響を与えているかを読み取ることで、ある程度の予測を立てて介入することができるのではないでしょうか?
ex)被殻出血の場合
筋骨格運動ループの被殻の部分が損傷
しているため、このループは機能せず、
顔面・体幹・四肢の筋の制御が
行えなくなるから、歩行時に下肢を
振り出す際に筋緊張の調整が行えず
接地位置にばらつきが出るのかな?
という予測や仮説をたてることができます!
今回もざっくりとしたアウトプットですが、最後まで読んで頂き、ありがとうございます😊
参考書・文献
1)馬場元毅:絵でみる 脳と神経 しくみと障害のメカニズム 第3版 P35